
生成AIって知っている?



名前は聞いたことがある気がする…
「これ作って」って命令するとAIが勝手に作ってくれるやつ?



そんなイメージです!
今回は人気の4種類の生成AIを比較していきます。
生成AIとは?
生成AIとは、与えられたデータや入力から、新たなデータやコンテンツを生成する人工知能(AI)技術のことを指します。
特に、言語生成や画像生成、音声生成など、創造的な作業を支援するために用いられます。
野村総合研究所が2024年8月に行ったアンケートでは、約6割の方が生成AIを知っていましたが、実際に利用したことがある方は約1割でした。


出典:https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/20250114_2.html
また、総務省が行った国別の生成AIの利用経験についての調査でも、日本人で実際に利用したことがある方は約1割でした。
他国と比較してあまり生成AIは浸透しておらず、使わない理由として1番多かったのが「使い方がわからない」でした。
しかし、「ぜひ利用してみたい」という方は6~7割いるため、今後さらに利用者が増えていくと考えられます。





すでに生成AIを使っているという方は、わからないことを相談・質問したり、文章や画像などを作ってもらったりしているのではないでしょうか?



ちなみに、このブログも生成AIに構成案を考えてもらいました!
4種類の生成AIについて
今回比較するのは、
「ChatGPT」、「Gemini」、「Copilot」、「Claude」の4種類です。
ChatGPT | Gemini | Copilot | Claude | |
---|---|---|---|---|
提供会社 | OpenAI | Microsoft | Anthropic | |
無料版 | ○ | ○ | ○ | ○ |
URL | https://chatgpt.com/ | https://gemini.google.com/ | https://copilot.microsoft.com/ | https://claude.ai/ |
ChatGPT(チャットジーピーティー)
非常に多くのユーザーがいる生成AIです。
幅広い知識と高い文章生成能力があり、自然な対話が可能です。
生成AIに慣れていない方でも使いやすく、初心者向けと言えます。
質問や相談の応答や文章生成、翻訳・要約などを得意としています。
しかし、情報の正確性にばらつきがあり、特に専門性が求められる分野は他のツールより劣る場合があります。
また、倫理的な問題への対策が不十分という弱点もあります。
Gemini(ジェミニ)
情報処理能力が高く、Googleのサービス(Gmailやドキュメント、スプレッドシートなど)との連携が可能で、Googleユーザーから特に利用されています。
ChatGPTと同じチャット形式で初心者の方も使いやすいです。
画像処理能力が高く、テキスト生成などでも活躍します。
しかし、プログラミングのサポートや専門分野に弱く、日本語の情報提供が発展途上という弱点もあります。
Copilot(コパイロット)
生産性の向上を目的としたツールで、 プログラミングのコード生成やバグの補正に特化しています。
マイクロソフトのツール(WordやExcel)と連携して文章生成やデータ分析することも可能です。
プログラマーや開発者向けの生成AIなので、一般的な文章生成やクリエイティブな作業は苦手のため、一般ユーザーや初心者向けとは言えないツールです。
Claude(クロード)
長文の処理が得意で、正確な情報提供や倫理的な判断を得意とする生成AIです。
複雑な分析やビジネス利用に適しています。
本物の人間に近い文章生成が可能で、複雑な質問の回答や記事作成で活用されています。
初心者でも使いやすいと言えるでしょう。
画像生成はできないので、他の生成AIの利用をすすめられます。
また、初回の登録の際の画面は英語で表示されるなど、操作になれるまで時間がかかる場合があります。
4種類の生成AIに同じ質問をしてみました
「自身(生成AI)の説明をメールでするための簡潔な文章を作ってください」



生成AIを取引先へ紹介するためのメール文章を、生成AI自身に作ってもらいました。
▼ChatGPT





シンプルでわかりやすい!
▼Gemini





特徴がまとめられていて見やすいね!
▼Copilot





AIコンパニオンって呼び方とか、雑談もできるっていうところが親近感が湧くね!
▼Claude





「日本語にも対応している」っていうところが多言語対応していそうでかっこいい!
「テクこやというサイトについて教えてください」



ご覧いただいているサイト、「テクこや」について聞いてみました。
果たして、生成AIはテクこやを知っているのでしょうか?
▼ChatGPT:詳しく正しく教えてくれた





最新のブログの内容まで教えてくれてる!
▼Gemini:詳しいが正しくない





それっぽいけれど、全然違うよ!
▼Copilot:見つからなかった


▼Claude:わからなかった





CopilotもClaudeも情報は出なかったけれど、もう少し詳しく教えてほしいって一生懸命探そうとしてくれているね!
「現在の日本の内閣総理大臣は誰ですか?」



生成AIは学習している情報が最新ではない可能性がある、という注意点があるので、2024年10月に交代した内閣総理大臣について質問してみました。
質問した2025年2月20日時点の内閣総理大臣は、石破茂 氏です。
▼ChatGPT:石破茂 氏【正解】


▼Gemini:未対応


選挙や政治に関する内容は対応できないので、グーグル検索をすすめられました。
▼Copilot:岸田文雄 氏【不正解】


情報源のサイトを確認したら、石破氏の情報も掲載してあったため、使用したモデルの情報が古いようです。
▼Claude:岸田文雄 氏【不正解】


回答は不正解ですが、2024年4月時点の情報と書いてあるので、質問者も「現在」の情報ではないと気付きやすいのではないでしょうか。
「2222×2025=」



計算問題を解いてもらいました。正解は「4,499,550」です。
▼ChatGPT:4,499,550【正解】


▼Gemini:4,499,550【正解】


▼Copilot:4,502,550【不正解】


▼Claude:4,499,550【正解】


Copilot以外が正解でした。Claudeは計算の過程も書いています。
まとめ
4種類の生成AIの紹介と、質問の回答の比較を行いました。
ツールによって得意なことや不得意なことがあること、回答の雰囲気の違いなどを感じていただけましたでしょうか?
目的などによって生成AIを使いわけたり、複数の生成AIを組み合わせて回答をブラッシュアップするなど、様々な使用方法があります。
「たくさんありすぎてどれが良いのかわからない」という方は、まずは知名度が高く初心者でも使いやすいChatGPTを使ってみることをおすすめします。
多くの生成AIで使われているチャット形式なので親しみやすく、使い方に慣れてしまえば他のAIツールもなんとなく使えると思います。
生成AIは仕事やプライベート、趣味など、様々な場面で質問・相談相手になります。
AIの技術は日々進化しており、今回紹介した生成AIの弱点はあっという間に克服されるかもしれません。
しかし、現時点では生成AIを100%信用してはいけない、ということも覚えておきましょう。
利用する際に気を付けておきたいことの例は、以下の通りです。
- 回答すべてが正しいという訳ではない
- 著作権に違反するものや差別的なものも作ってしまう
- 入力した個人情報は学習されてしまう可能性があること



生成AIはとても便利な反面、まだ不完全な部分もあることも忘れずに使いましょう!
質問などあれば気軽に書き込んでくださいね♪